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* それはとても、晴れた日で *

かきたいときに、そのときかきたいことを無節操に。

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世界一初恋~横澤隆史の場合~ 小説版2巻~5巻
うーむ。と、色々考えさせられましたよ。

(以下ネタバレ)




横澤さんって実はいい人。っていうキャラに変更上書きさせられていく感じでしたw
どうにもこう、漫画版の彼のイメージとの誤差に最初は戸惑ってたんだけども。
漫画版の彼は高野さんしか見えてなくて、強かに狡猾に律っちゃんを追い詰めてたイメージだったんだけども。
実はこんなに実直で不器用でした、って。うーん。…何だかなぁw
まぁ、いい人であるに越したことはないし。これで良かったのかな?

それよりも何よりも、BLの割にはそこそこリアルに1番近かった(リアルでそんな世界は知らないけれどもw)ってのが面白かったです。
なんつーの?キラキラしてないっていうか、キャッキャウフフしてないっていうか。
横澤さんが、自分が受け側であることを本心から良しとしてるわけではない(寧ろ苦手)っていうのとか、可愛いって言われることへの拒否反応とか、ちょいちょい絵面を想像してないわーって思ってるのが良かったです。
うん、だってないよwどんだけ絵を見ても“暴れ熊”にはちっとも見えないけども(w、設定としてそうならば、そんな普通のBLの受けみたいにアハンウフン言って可愛い所作をされても困るものwww

あと、ひよちゃんとか周囲に対する気遣い方とかね。
そうだよね、現実にはそういう問題出て来るよね、と。

なので、五百川というキャラはとーーーーーーーーっても邪魔でしたwww
何をどうしてどうなったら彼女にフラれた夜に身長180センチ以上の強面の男に惚れるのかとwww

あとやっぱり、セカコイのどのCPよりも1番大人な関係ですね。
高野さんと律っちゃんがどんだけ10年前の延長をしてるのか嫌と言うほど身に染みましたw

羽鳥さんと横澤さんの組み合わせも良かったなー。ふっつーの大人の同僚としての関係っていうか。
横澤さんの男前なフォローとか。羽鳥さんの普段の仕事の姿とか。
いや、羽鳥さんってほんと千秋にしか興味なくて、それ以外の人間関係とかは当たり障りなく?そつなく?こなしてるイメージだったんだけど、ちゃんとそれぞれに感情を持ってやっていることが知れて、わたしの中の羽鳥さんの株はぐいぐい上がりました(あれ…横澤さんのはなしなのに…)

どうしても気になるのは、いつ高野さんに報告するのかってこと。
言ってあげなよー。そしたら桐嶋さんだって嬉しいだろうし、高野さんだって喜んでくれると思うよ。キャラ弁であんな風にからかわれることだってなかったはずだしw
つか、ドレス写真で高野さん的には「あぁ…そーゆーこと…」ってなってそうだけどね。


“初恋は叶わない――そんなこと、始めからわかってた。”
1巻の1番最初のこの一文(そして勿論映画版での第一声)で、多分わたしはこの【横澤隆史の場合】シリーズに共感したんだろうなぁと思います。
だって普通は叶わないもんね。高律とかトリチアは夢を支える夢だけど(雪木佐は“初恋”って観点からはちょっと除外。初めて本当に本気で人を好きになることが“初恋”というわけではないよね、と。勿論CPとしては大好き)、桐横はリアルを支える夢なんじゃないかな。
初めての恋でも、その次の恋でも、普通はみんな幾つかの恋をして、そして傷付いて。
けれどいつかは桐嶋さんのような、付いた傷ごと受け止めてくれるような王子様に巡り会えるかもしれない、そうして、傷付けば傷付いた分だけ失くしていった自信をいつかまた取り戻せるかもしれない。
人はいつでも、何度でも恋を始めることが出来る。
そんな、BLらしからぬw素敵なおはなしでした。

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